むし歯の治療|町田みらい歯科|町田駅前の歯医者|むし歯の治療法

むし歯の治療

Treatment
天野 晃秀
町田みらい歯科 院長:天野晃秀
2016年 町田みらい歯科開設
日本口腔インプラント学会 所属
日本歯科審美学会 所属
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むし歯とは?

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お口の中には目には見えませんが、良い働きをする菌と悪い働きをする菌が数百種類ほど住みついています。この中でもむし歯菌の代表のミュータンス菌などが、食べ物に含まれる糖分をもとに酸をつくります。この酸により歯が溶かされていく病気がむし歯です。

むし歯のメカニズムについて

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「ミュータンス菌」などの細菌は食べ物に含まれる「糖分」により活発に増え、プラーク(歯垢)と呼ばれるネバネバした自分たちの住処を形成します。1gのプラークの中には100億〜1000億個の細菌がいるとも言われています。
歯ブラシをしない、歯ブラシをするけど磨けていないなど「長い時間」プラークが残ってしまうと歯を溶かす酸が発生します。
この酸により歯の成分であるカルシウムやリンが溶けて出てしまいむし歯になってしまいます。
この「むし歯菌」「糖分」「歯」加えて「時間」の要素を上手にコントロールすることがむし歯の予防につながります。

むし歯の症状について

むし歯のご経験がある方ならご存知かもしれませんが、むし歯の進行状況によりその症状は様々です。

むし歯の進行図①進行状況について②症状について

CO

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歯に穴はあいていませんが、歯の表面のエナメル質が溶け始めており白く濁った部分が目で確認できます。 自覚症状はなく、痛みやしみるといったこともありません。

C1

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エナメル質の部分に穴があきはじめた状態で、年齢に応じて黒色や茶色に変化し始めますが、明らかな穴を目で確認することは難しいこともあります。 冷たいものや甘いものがしみることが、ごくたまにある程度で痛みとして感じることが難しい状態です。

C2

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エナメル質の内側にある、象牙質と呼ばれる部分まで穴があき始めている状態です。この頃になると色の変化はもちろん穴を目でも確認できますし、舌などで歯をさわると凹んでいる状態が分かるようになります。 冷たいものや甘いものがしみることが多くなり、時々痛みを感じるようになります。食べ物も歯と歯の間にはさまりやすくなり、食事中にかむと痛いなどの症状も現れます。

C3

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象牙質の内側にある、歯髄と呼ばれる神経の部分までむし歯が進行した状態です。色の変化はもちろんですが大きな穴があき、歯が大きく欠けてしまうことも少なくありません。 むし歯菌による神経の炎症が起こるため、冷たいものや甘いもの、温かいものがしみること、強い痛みを感じることやかむと痛い、就寝中に痛くて目を覚ますなど様々な症状が段階を経て現れます。

C4

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神経の部分がむし歯菌の感染により、腐ってしまい駄目になります。歯が大きく欠けてしまい、かむ部分がないことが多く、歯根の先端に膿がたまり始めて付近の歯ぐきが腫れていることもあります。 神経が駄目になっているため、冷たいもの温かいもの甘いものはしみることはありませんし、痛みも一時的に無くなります。しかし、歯根の先端の膿により再度強い痛みを感じ、かむと激痛、痛くて寝られないなど様々な症状が現れます。

町田みらい歯科のむし歯の治療法について

町田みらい歯科では、患者様お一人お一人のむし歯の進行状況や大きさ、また症状に合わせて以下のような治療法をご提案させて頂きます。

予防処置

  • ①歯ブラシ指導

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    人がひとりひとり、体の大きさや顔がちがうようにのお口や歯も、歯並びや歯の大きさ、生え方なども皆様違います。町田みらい歯科では、患者様お一人に合った歯の磨き方から、歯ブラシ選びまでご指導させて頂きます。

  • ②生活習慣指導

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    食べる物や食べ方、食事をとる時間など患者様のライフスタイルによって様々ですが、むし歯になりにくい食生活について一緒に考え、ご指導させて頂きます。

  • ③フッ化物の応用
    (歯面塗布や洗口)

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    フッ素を歯に取り込むことにより次の効果が期待できます。
    ①歯の質を強くする:むし歯菌の酸に対しての抵抗性を強くすることにより、歯がとけにくくなります。
    ②再石灰化をうながす:むし歯菌の酸により、歯から溶け出したリンやカルシウム成分の再石灰化が期待できます。
    ③むし歯菌の活動を抑制:むし歯菌の活動を低下することにより、作りだす酸の量を減らすことができます。

直接法

  • ④フッ素配合のコーティング剤の塗布

    当院では、フッ素を含んだ歯面コーティング剤の塗布を行っています。

    どんな素材?

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    歯の詰め物と同じ材料で作られているコーティング材です。フッ素など6種類のミネラルイオンを放出します。

    継続してフッ素の効果を得るために

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    フッ素入りのハミガキ剤やジェルをお使いください。フッ素をコーティング材に補充することができます。
    ・フッ素ジェルを塗布するだけの方法より長持ちします。

    HOW TO

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    歯の表面にコーティング材を塗り、光を当ててかためれば完了です。コーティング材は歯の色に近いので、見た目の違和感はほとんどありません。歯を傷めないよう接着剤を使わずにコーティングします。

  • ⑤シーラント

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    溝の深い部分や汚れが残りやすい部分を、レジン(保険で行える白いプラスチックの詰め物)と同様の材料で、あらかじめ埋めることによりむし歯になりにくく、磨き残しが出にくい環境を作ります。

  • ⑥レジン充填法

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    むし歯の部分を、う蝕検知液(むし歯の部分と健康な部分を識別するための特殊な薬剤)を用いながら必要最小限取り除きます。その後レジン(保険で行える白いプラスチックの詰め物)を、もともとの歯と同じ形になるようにつめて治す方法です。基本1回の診療で治療することが出来ます。

間接法

  • ⑦詰め物や被せ物を行う補綴治療

    イメージ画像 むし歯の進行状況に応じて直接口の中で治療が出来ない大きなものや複雑なもの、神経の治療を行なったものは一度歯型を取らせて頂き、歯科技工士さんの手によって、精巧な詰め物や被せ物を作ります。後日来院頂き、かみ合わせやや隣の歯とのあたりを調整を行い、セメントを用いて歯に装着する方法です。

むし歯の最近の傾向について

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平成23年に発表された厚生労働省による歯科疾患実態調査によると、子供も大人も概ね減少傾向にあります。
むし歯、むし歯を治療済み、むし歯による歯の喪失の歯が一人あたり何本あるか示すDMFT指数については12歳で1.4と過去最少となっています。
平成26年の学校保健統計調査では1.0といわれております。

町田みらい歯科でのむし歯治療への取り組み

患者様の中には

  • 痛みなどの症状がないのに歯を削り詰め物をした
  • 黒いから、茶色いからという理由で治療をした

などの経験をお持ちの方も多いと思います。
むし歯が多かった時代には、早期発見・早期治療の考え方が主流でした。
しかし前述の通り、近年ではむし歯が少ない時代では昔のむし歯診断基準ではそぐわないものになりつつあります。

そこで町田みらい歯科では、開業当初からICDAS(International Caries Detection and Assessment System)と呼ばれる、国際的う蝕(むし歯)探知評価システムを導入し、必要以上に削って詰める治療を避けブラッシングやフッ化物の応用、生活習慣の改善指導等を行い、歯の再石灰化させることを大事な治療法の一つとして位置づけています。

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まだまだ患者様にも、歯科医療従事者においても認知度が低い概念ではありますが町田みらい歯科ではいち早く取り入れ、初期のむし歯に対しては極力削らずに済むものがあることを知って頂きたく日々の診療の中で導入しております。
また時系列で評価も行えるよう、記録の保存と口腔内カメラを用いた画像としての保存にも努めております。

ICDASとは?
各々の歯、もしくは歯を面に分けて、現在の状況(健全か修復物の種類と状態等)を10種類に分類し、さらにむし歯の進行状況を7種類に分類して診査を行います。そしてむし歯の将来的な活動性を評価することによりむし歯の予防や健康増進プログラムの実践を行うことができるシステムです。
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